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赤ら顔・酒さ

赤ら顔

赤ら顔(毛細血管拡張症)とは

いわいる“赤ら顔”です。主に顔の毛細血管が何らかの理由により拡張したまま戻らなくなり、皮膚から透けて見えるようになった状態をいいます。

赤ら顔(毛細血管拡張症)の特徴
  • 毛細血管が持続して拡張している
  • 炎症を伴わない
  • 赤みは自然に消えない

原因・悪化因子

体質によるもの
  • 遺伝、加齢
    遺伝的に皮膚が薄かったり、血管が太かったりする方がいます。また、加齢によって、皮膚が薄くなることで毛細血管が目立ってくることがあります。
  • 女性ホルモンなどの影響
    妊娠中は胎盤を作ったりと毛細血管が増えやすくなります。この場合、顔だけではなく胸、首など全身に現れることがあります。同様な症状は女性ホルモン配合薬でも起きる可能性があります。通常は一過性で、出産や服薬中止で、症状は改善します。
生活習慣によるもの
  • 寒暖差
    気温に合わせて毛細血管は拡張したり収縮したりをます。寒暖差が激しい環境にいると毛細血管は拡張・収縮の繰り返し、徐々に拡張したまま戻らないことがあります。
  • 飲酒や香辛料
    アルコールや香辛料を摂取すると、交感神経が刺激され血流が増加し毛細血管が拡張します。慢性的に過度な摂取をすると毛細血管が拡張したままになることがあります。

治療

保険診療

Vビーム(V beam Prima)による治療を行っています。

Vビームは、血管にあるヘモグロビンという物質に反応するレーザーであり、レーザーを幹部に照射することで、赤みのある皮膚の原因となっている毛細血管を破壊して肌の赤みを軽減します。

Vビーム(V beam Prima)は、厚生労働省により承認された医療機器です。

毛細血管拡張症、単純性血管腫、苺状血管腫に保険適応があります。

自費診療

ロングパルスYAGレーザー(Gentle MAX PRO)による治療を行っています。

ロングパルスYAGレーザーも、Vビーム同様、血管にあるヘモグロビンという物質に反応するレーザーでする。効果はVビーム同等です。ただし、痛みが強いのがデメリットです。

保険適応ではないため、自費診療となります。

酒さ

酒さとは

主に鼻や頬、額、口周囲が赤くなる皮膚疾患です。20~50歳くらいの女性に好発します。最近は男性でも発症も増えてきています。

特徴的な症状として、いわゆる“赤ら顔”と呼ばれる、皮膚の赤みと火照りがあります。敏感肌の方が多く、外的な刺激に過敏に反応して赤くヒリヒリしやすいです。また、ぶつぶつとした皮膚の赤い盛り上がりがみられることもあり、ニキビと間違われることもありますが、両者は異なるものです。

原因・悪化因子

原因は完全に明らかになっていません。遺伝的な要因や環境因子が複雑に関係していると推測されています。ニキビ菌や表皮ブドウ球菌、毛包虫が病態に関与している可能性も考えられています。

酒さの症状が悪化因子として、以下のものが考えられています。

  • ホルモンバランス異常
  • 精神的ストレス
  • 紫外線
  • 寒暖差
  • アルコール・香辛料
  • 喫煙
  • 化粧品の刺激

症状

酒さは症状と部位により、4種類に分類されます。

第1度酒さ:紅斑毛細血管拡張型

酒さの最初の症状は、鼻の先端部、眉間、頬、顎の発赤です。次第に持続性となり、発赤の広がりに加え、毛細血管拡張と脂漏を伴うようになります。かゆみ、ほてり感、皮膚への刺激に過敏になるといった自覚症状があります。

第2度酒さ:丘疹膿疱型

病状が進行すると、第1度の症状に加え、ニキビに似た毛孔に一致した丘疹や膿疱が生じるようになり、脂漏が強まります。ここで生じる皮疹は、ニキビに似ていますが、面皰はみられません。症状は顔面全体に広がります。

第3度酒さ:腫瘤型

丘疹が融合して凹凸不整の腫瘤状となります。鼻にこのような症状が生じると、皮膚の色が赤紫色となり、毛孔が拡大してミカンの皮のような外観になります。

眼型

眼の周囲の腫れや結膜炎、角膜炎などを生じることがあります。

治療

当院では、酒さ治療に特に力を入れております。

下記に症状ごとの治療方針を示します。

炎症あり+毛細血管拡張あり

最も多いパターンです。外用療法をメインで行っていきます。

①外用療法

アゼライン酸クリーム(AZAクリア)やイベルメクチンクリーム、メトロニダゾール外用薬を使用します。

基本的にステロイド外用は酒さが悪化するため行いません。

②内服療法

ビブラマイシンやミノマイシンなど抗炎症作用がある抗菌薬内服を併用することもなります。

症状に応じて、体質改善のために漢方療法を行うこともあります。

③レーザー治療

炎症が治まり、毛細血管拡張の赤みだけ残る場合はVビーム治療を行う場合があります。

炎症なし+毛細血管拡張あり

Vビーム治療が第一選択となります。希望に応じてロングパルスYAGレーザー(自費)も行っています。

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外用療法について

イベルメクチンクリーム

酒さの原因の一つがニキビダニの過剰増殖と言われています。イベルメクチンクリームはメトロニダゾール外用薬同様、ニキビダニを減らして酒さを治療する外用薬です。酒さの赤いブツブツ(紅色丘疹)に効果が高いと言われていて、一般的にメトロニダゾールよりも効果が出るのが早いと言われています。使用後2~3週間で効果がみられます。あまり刺激感がなく、副作用が少ないと言われています。

1日1~2回塗布します。

〈使用できない方〉
  • 妊娠中の方
  • 授乳中の方

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イベルメクチンクリームアゼライン酸(AZAクリア®)

アゼライン酸は、小麦など穀類や酵母に含まれる成分で、局所のセリンプロテアーゼを阻害し、抗菌、皮脂分泌抑制、抗炎症作用、角化異常の抑制作用があり、酒さや赤ら顔、ニキビに効果があります。 軽度のピリッとした刺激感を感じる場合がありますが、副作用は少なく、安全性の高い薬剤です。

妊娠中、授乳中の方でも使用できます。

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メトロニダゾール(フラジール軟膏・ロゼックスゲル)

ニキビダニや寄生虫といった「菌」が原因の酒さや赤ら顔、ニキビなどに効果があります。 他にも抗原虫作用、抗菌作用、抗炎症作用、免疫抑制作用等があります。

〈注意事項〉
  • 皮膚のかゆみ、赤み、乾燥、かぶれ、灼熱感が生じた場合は、使用を中止し、すみやかに医師に相談してください。
  • 妊娠中、授乳中の方は使用できません。
  • 脳膿瘍、多発性脳梗塞、てんかん、髄膜炎、ラクナ梗塞、認知症、パーキンソン症候群などの病気がある方は使用できません。

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レーザー治療について

Vビーム(V beam Prima)

Vbeam Primaは、皮膚良性血管病変の治療目的で設計されたロングパルスダイレーザーです。当院では、シネロン・キャンデラ社の最新型Vビーム機器 V beam Primaを導入しています。

毛細血管拡張症、酒さ、赤ら顔、赤ニキビ、ニキビ跡の赤み、赤色瘢痕、ケロイドの赤みなどの症状を改善します。

ロングパルスYAGレーザー(Gentle MAX PRO)

血液中のヘモグロビンに反応するロングパルスヤグレーザーです。当院では、シネロン・キャンデラ社のGentle MAX PROを導入しています。

赤みの改善だけでなく、ハリやエイジングケア効果も期待できるレーザーです。

赤ら顔・酒さ おすすめ人気治療ランキングTOP3

ランキング 治療・商品名 治療(保険・自費) 料金
Vビーム Prima レーザー治療(保険) 1回7,161円〜35,211円(面積に応じて)
AZAクリア 外用療法(自費) 1本15g 1,980円
ロゼックスゲル 外用療法(保険) 1本15g 460円

 No.1 治療効果No.1 治療実績No.1 臨床データNo.1

毛細血管拡張症(赤ら顔)に対して保険適応のレーザー治療

シネロン・キャンデラ社 V ビーム Prima

Vビーム Primaは、厚生省薬事承認の医療機器で、毛細血管拡張症に対して保険診療が認められています。赤色の色素に選択的に反応するレーザーで、赤ら顔や酒さ、ニキビ跡の赤みにも効果が期待できます。

シネロン・キャンデラ社の色素レーザーは1992年からの歴史と多くの臨床データがあり、VビームPrimaはその中で最新型モデルになります。

VビームPrimaの特徴は、最大スポット径アップによる治療時間の短縮と、より深い層へのアプローチが可能になったことによる治療効果向上です。

そして、以前から心配が多かった紫斑形成のダウンタイムの減少しているというデータも出ています。

当院では、年間1000件以上の治療実績があり、確かな効果を示しつつ、しっかりとしたアフターフォローを実践しています。

Vビーム治療について
所要時間 1回5〜15分 ダウンタイム 当日〜2日程度
※紫斑形成はまれ
治療回数 5回〜10回程度
治療頻度 3カ月に1回(保険適応時) 痛み 軽く輪ゴムで弾かれる感覚

No.2 安全性No.1 歴史No.1

アゼライン酸は、約30年前から海外で使用されている天然成分

ロート製薬 DRX AZAクリア

アゼライン酸は、大麦などの穀物に含まれている天然成分で、ヨーロッパやアメリア、アジアなど世界80か国でニキビ用医薬品として承認されています。

アゼライン酸の酒さへの効果として、①ニキビダニに対する殺菌効果、②抗炎症作用、③抗酸化作用などが期待されています。

DRX AZAクリアの特徴として、妊婦・授乳中でも使用できる、刺激感感以外の副作用がほとんどない、などがあります。

デメリットとしては、日本では厚生労働省から医薬品として認められておらず、購入する際、自費診療での販売になります。

No.3 信頼性No.1

酒さに対して国内唯一の保険適応治療薬

マルホ株式会社 ロゼックスゲル

ロゼックスゲルは、国内ではがん性皮膚潰瘍の臭いを抑えるための治療薬として使用されていました。

酒さに対しては、以前から世界60か国以上で効能・効果は承認されており、欧米の治療ガイドラインでも推奨度の高い標準治療約として位置づけられています。

国内で初となる標準的な保険適応酒さ治療薬となりました。

ロゼックスゲルの有効成分のメトロニダゾールは、酒さ病変部に増えている活性酸素を抑制したり、免疫細胞の異常免疫を抑制することで炎症を抑えることがわかっています。

注意点としては、妊娠3カ月以内の妊婦さん、小さいお子さんへの使用は不可となっています。

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