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疥癬

疥癬とは

ダニの一種であるヒゼンダニが皮膚の角層に寄生して起こる病気で、ヒトからヒトへうつります。
疥癬には、通常疥癬と角化型疥癬の2つのタイプがあります。

  通常疥癬
(普通に見られる疥癬)
角化型疥癬
ヒゼンダニの数 数十匹以下 100万~200万
病気に対する抵抗力 正常 低下している
他人へうつす力 弱い 強い
主な症状 赤いブツブツ
疥癬トンネル
厚いフケが重なったような状態
かゆみ 強い 不定
症状が出る部位 首から下 全身
鑑別疾患 アトピー性皮膚炎
皮脂欠乏性湿疹
虫刺症
乾癬
悪性リンパ腫
爪白癬

診断・検査

  • 疥癬トンネルや外陰部のしこり(結節)が臨床症状として特徴です。
  • 症状のある部位の皮膚を一部採取し、顕微鏡検査やダーモスコピー検査を行い、虫体・虫卵が確認できれば診断は確定します。
    ただし、皮膚科専門医でも、疥癬虫を見つけることは難しく、検出率は10~60%といわれています。

治療

  • 主にストロメクトール内服(1回または2回)、もしくはスミスリンローション外用を行います。その他、かゆみを抑える抗アレルギー薬内服を用います。
  • 1~2週間間隔で診察を行い、2回連続して疥癬虫が検出されず、疥癬トンネルの新生がない場合を治癒とします。
  • ただし、治癒後も反応性のかゆみや丘疹が持続することがあります。
  • 再発することもあり、注意深いフォローアップが必要です。
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