STI(性感染症)
STI(性感染症)について
梅毒、クラミジア、ヘルペス、B型肝炎ウイスル(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、カンジダ、淋菌、トリコモナス、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどによる感染症があります。 精液や頸管粘液、唾液などを介して感染します。
初期症状
淋病 | 感染2~7日頃男性は排尿時に痛みをともない、膿状の白い分泌物が出る。女性は膿性のおりものがでるが、約半数は自覚症状がない。バルトリン腺炎を起こすことがある。 |
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非淋菌性尿道炎 | 淋菌以外の原因で起きる尿道炎すべてを含む、総称的表現。尿道炎とは主に感染2週間後、尿道から分泌物やうみが出て、排尿時に痛みや不快感をともなう。クラミジア・マイコプラズマ・膣トリコモナス・カンジタ等によって引き起こされる。性器クラミジア感染症では、感染後1~3週間で男性では軽い排尿痛と粘液性、漿液性の分泌物がでる。女性では、帯下の増加、不正出血、下腹部痛、性交痛がありときに急性腹症をおこす。女性の半数は自覚症状がない。 |
性器ヘルペス | 感染後2~7日後に陰部にかゆみや違和感のある水疱が出現。破れて痛みのあるびらんや浅い潰瘍になる。発熱、リンパ節腫脹を伴う。 |
HIV | 感染後2週~2カ月後発熱、関節痛、リンパ節腫脹などインフルエンザ様の症状が出現し、口腔内や性器に潰瘍が生じ、全身に紅斑が出現する。 |
B型肝炎 | 感染後、多くは4~9週で倦怠感、食欲不振などが起き、蕁麻疹様の紅斑が現れることがあり、引き続いて黄疸症状が現れる。 |
性器カンジダ症 | 男性では尿道炎か亀頭・包皮に紅い丘疹、白色のうみがあらわれる。女性は外陰部にそう痒や白色、粥状のおりものがみられる。 |
膣トリコモナス症 | 男性では尿道炎症状を起こすが一般に無症状。女性では感染後6カ月以内に悪臭の強いあわ状のおりものと陰部びらん・かゆみがあらわれる。 |
検査
症状がある場合は、保険診療で検査を行います。
血液、または尿、おりもの、咽頭ぬぐい液などを用いて検査します。
無症状で、スクリーニングのための検査をご希望の場合は自費診療となります。
治療
各疾患ごとに抗菌薬内服もしくは抗ウイルス薬を用いて治療を行います。
婦人科領域、血液内科領域の場合は、基幹病院へご紹介いたします。